10月18日(日)、午前中は全山一斉清掃奉仕、午後は講日・お会式が行われました。秋は天気が移り変わりやすいと言われますが、天気予報の通り前日は雨でしたが今日はちゃんと晴れになり、天候を気にすることなく五色の幟とお題目旗をいつも通り境内と門前に立てることができました。

 全山一斉奉仕は昨年に引き続き今年もお会式の日に合わせて行われましたが、昨年はバザーの準備との兼ね合いで子供会・青年会のみの参加でしたが、今年は時節柄を考慮してバザーが中止になったので、一般の信者さんも含めて総勢18名の参加となりました。10時30分より岩田上人導師の下お勤めをした後、本日の高槻支院の清掃奉仕の目的が発表されました。「日頃利用している支院周辺の歩道を美しくしようと思う気持ちで取り組み、その姿を道行く人に見ていただき支院の存在をアピールする」というものです。そのために全員が法音寺の法被を着用し、道ゆく人と目が合えば笑顔で挨拶し、心の中でお題目を唱えながら取り組みました。お陰で通行人から「ありがとう」と声をかけてもらったり、「いつも門前の掲示板を見ています」という有難い言葉もかけられたりしたそうで、高槻支院の認知度が広まっていることが実感できました。

 午後2時からは講日・お会式です。本堂の両サイドには紅白の万燈が吊り下げられ、宝前には日蓮大聖人御報恩謝徳の塔婆が立てられている中、岩田上人導師の下、本山講師の大庭淳学上人、お手伝いとして後藤亮学上人の3人のお上人により法要が始められました。法要の中で日蓮大聖人への御報恩謝徳を込めてお焼香が行われ、合わせて新型コロナウイルス悉皆成仏の祈願もされました。

 法要後、岩田上人の法話では日達上人のお言葉として「この世に徳がない人はいません。持って生まれた体、能力、才能も徳の表れです」と言われ、「惜徳(徳の無駄遣いをしない)、施徳(体を使って周りの人を喜ばせる)、植徳(徳の種を植える)に励んでください」と話されました。続いて、大庭淳学上人は日蓮大聖人に因んだ逸話を紹介された後、「日蓮大聖人が示されたお徳には二つあります。一つは、決して諦めない、挫けないこと。もう一つは、思い切ること、悩みを断ち切ることです。私たちは日蓮大聖人のようにはいかないかもしれませんが、頑張って精進して行きましょう」と教化してくださいました。

 コロナ禍でなかなか自由に動けない状況の中、こうして今日一日有意義に過ごさせていただけたことは大変有難いことと感謝いたしました。