2月11日(火)、支院最大行事の一つ、節分会が行われました。

 この日は本山より講師として上田常信上人、お手伝いとして手嶋宗英上人をお迎えし、午後1時30分より岩田上人導師のもと法要が厳修されました。今年は回向日法要も組み入れられ、2月に年回や祥月命日を迎える方々の追善供養も併せて行われました。

 法要終了後、お上人方から法話を頂戴しました。

○岩田孝学上人

 「厄年の方は、厄年をどういう風に変えていくかが大事です。悪い年を良い年に変える行いをし、喜び事があれば周りの人にも分けてあげることができるようにしたいものです。」

○手嶋宗英上人

 「法音寺はたくさんの施しの行いで成り立っているお寺です。布施の行いは3つあると言われています。一つ目は、仏様の田圃に良い種を蒔くこと。二つ目は、恩のある方の田圃に良い種を蒔くこと。三つ目は、気の毒な方の田圃に良い種を蒔くことです。これらの立派な種蒔きができるように頑張っていきましょう。」

○上田常信上人

 「日蓮宗では節分会の時期に星祭りも同時に行なっています。幸運気を導くためにはやることがあります。それは天から与えられた使命(役割)を果たすことです。それには3つの心構えが必要です。一つは、与えられた環境の中で不平不満を言わず、感謝して最善の努力を尽くすこと。二つ目は、失敗すること、運が悪いことに出会うこともあるが、人のせいにしないこと(なぜなら、仏の世界はみんな見えない因縁で繋がっているから)。あと一つは、幾つになっても志を忘れないこと、心に情熱を持つこと。人生は修養です。修養とは人格を磨くこと(心を磨くこと)です。因縁を変えて喜びの連鎖にしていきましょう。」

 この後休憩を挟んで、いよいよ皆さんお待ちかねの節分会のご祈祷と豆まきが6回に分けて行われました。最後は3人のお上人方と信教師による総まきです。福豆やお菓子、子供が喜びそうな光物のオモチャ、信者さんから寄付された大量のバナナ、自宅の畑で採れた野菜など、多種多様な供養品が一斉に巻かれ、本堂が歓声と笑顔に包まれました。

 今年もたくさんの方がお友達や親類縁者を連れてお参りに来られました。皆さん「楽しかった」と言って笑顔で家路につかれました。少しでも多くの方が法音寺の教えに触れていただけたことは良かったです。