10月22日、お会式法要とバザーが行われたました。今年の秋は雨が降る日が多く、前日の準備奉仕も当日も小雨の降る中でしたが、その雨を物ともせず、大勢の方々にご参詣いただきました。

 お会式法要に先立ち午後12時30分よりバザーが開催されました。「今日一日笑顔を絶やさず、外は雨ですが心の中は晴れやかに、おもてなし精神でご奉仕をお願いします」とのバザー責任者の掛け声を皮切りにバザーが開店しました。今年も例年と変わらず、関東煮・うどん・飲み物・コーヒー・おにぎりのお店が研修棟内と境内に立ち並びました。そして子供たちにはコーヒーの代わりに綿菓子がメニューに加えられ、人気を博しました。

 午後2時からのお会式法要には本山講師として和泉支院主管者、上田智淳上人、お手伝いとして本山から後藤亮学上人をお迎えし、岩田上人導師のもと法要が厳修されました。法要の中では切散華が舞い、ドラ・ハチの音が鳴り響き、日蓮聖人のご遺徳を偲んでお焼香が行われました。

 法要終了後、岩田上人は、「日蓮聖人は報恩の心を大事にされました。皆様も、恩を受けるだけでなく、一人でもお寺にお誘いすることで恩に報いることができますので、ご精進お願いします」と話されました。続いて後藤上人は、今月の指針「大慈悲」と「観世音」について解説され、「観世音菩薩のように悟りのきっかけを与えてくれる人、周囲の人に良い影響を与えることができる人になりましょう」とご法話いただきました。最後に上田上人からは、「自分がしていることが他人にとって正しいことかどうか、良いことかどうかを分かるためには徳の器が必要です。我を捨てて、自分のできることを喜んで真心を込めてさせてもらうことで徳の器ができてきますよ」とご教示いただきました。

 小雨が降り続く中でしたが、参詣された皆さん、奉仕された皆さんの心の中は、今日一日で受けられたお徳によってきっと晴れやかになって家路につかれたことと思います。