5月14日、御開山会と開基堂への団参を行いました。前日のうっとうしい雨模様とは打って変わり、今日は新緑の候にふさわしい爽やかな晴天に恵まれました。午前8時、36名を乗せたバスは定刻通り出発し、途中渋滞もなく午前11時ごろに本山に到着しました。今回は初めての試みとして、出発して間もなくバスの車中にて朝勤を行い、名古屋の高速道路を降りてから本山到着までは唱題行をして参り、報恩の気持ちを新たにすることができました。

 午前11時ごろ本山に到着した後バザーの会場で出された冷たいわらび餅は、とても美味しくいただくことができました。

 午前11時30分、山首上人さま大導師のもと大法要が始まりました。太鼓が打ち鳴らされ、雅楽が流れ、灑水散華の後、散華が舞う中厳かに師衆昇堂が始まり、40分以上にわたる大法要が厳修されました。

 その後、山首上人さまはご挨拶の中で御開山上人のご生涯の業績について触れられ、「御前さまは、子供を育てるのに学校に向上箱を設置され、子供の良いところを褒め合うこと、他人の人格を貴ぶことを教えられました。法華経の根本精神である常不軽菩薩の行いを教えられたのです。褒め合うことで立派な家庭や社会が生まれますので、皆さんも褒め合う生活をしてください」とお話しくださいました。

 法要後いつものように開山堂にておいしいお弁当と豚汁をいただいた後、大勢の方々の旗と笑顔に見送られながら本山を後にして開基堂へと向かいました。岩田上人が運転する車に先導してもらいながら午後2時すぎに開基堂に到着し、早速ご報恩謝徳の勤行をさせていただきました。勤行終了後、高浪上人より開基堂にまつわる縁起の話を拝聴しました。宝前を背景にして全員で記念写真を撮った後、皆さんで本堂の荘厳さと燦然たる輝きに包まれた宝前の佇まいを鑑賞させてもらいました。その後、研修棟にてお茶・コーヒー・お茶菓子をご馳走になり開基堂を後にしました。ありがたいことに帰路の交通も実にスムースで、予定通りの時間に無事支院に帰着することができました。

 今回初めて参加された方もかなりおられましたが、数人の方に感想を聞いてみましたので、ご紹介いたします。

<参加者の感想>

○「御開山会で多分初めてでしょうか、今日は事前に式次第をいただきました。これがなかなか良かったです。いつもは全体の流れも分からず、お上人方のお経を聞いていただけでしたが、説明が書いてあったので、すごく分かりやすかったです。」

○「御開山会の法要の後、お昼をいただき、開基堂へ初めて行かせていただきました。中は大変荘厳な趣で感動いたしました。清々しいお花の天井画には時間の経つのを忘れ、思わず見とれました。その後、お茶とお菓子、それにコーヒーをご馳走になり、お土産までいただきました。本当にありがとうございました。」

○「本山のご近所に住む方に聞きました。当日の朝、お寺の青年が二人来られて、今日から3週間の日曜日に多くの信者さんが来られ、バスもたくさん来ますが、よろしくお願いしますと言って飲み物を配って一軒ずつ挨拶して回られていましたとのこと。この話を聞いて、法音寺さんは信者さんだけではなく、周りの皆さんも大切にしておられることを知り、清々しい気持ちになりました。」

○「開基堂は、私は今回で2回目です。4年ほど前に商用で一人で訪問したことがあり、今のお上人とお庫裏さまにお茶をいただき、お話をしました。その時、開基堂の近所に慈学上人のお孫さんもいらっしゃいますよとお聞きしました。今回、黄色の帽子をかぶった奉仕の方に慈学上人のお孫さんの話をしましたら、それが私ですとおっしゃいました。慈学上人の生家は一つ村を越したところにあるそうです。私も法音寺に縁がある子孫を残したいものだと思いました。」

○「バスは、初夏の陽光を浴び、近江の国の山間切通しを一路尾張の国へ、目指すは、大乗山法音寺と開基堂。ありがたい読経、法話を拝聴し、参拝後は身も心も清々しく、まさにこれこそが”充実なのだ”と感じた一日でした。

ここで我が懺悔の一句。

憂いの轍 矯む誓いの お題目

余生の指針 世の人のために」