4月10日、総勢5名で本山の報恩講習会に参加させていただきました。高槻支院では毎年春と秋の2回研修会が行われていますが、ここ数年春の研修会には本山の報恩講習会に参加させていただいています。今回はコロナ渦のためプログラムは午前中のみとなりました。
午前10時からの勤行の後、福山支院主管の宮崎良祐上人のご法話がありました。学生時代にご自分の病気をきっかけとして唱題行を一心不乱にされた結果、法悦の境地に達せられたお話。そして、自分の一人のための修行だけでなく、人の為に働く菩薩行を行ってこそ初めて成仏を目指すことができるという貴重なお話でした。
山首上人さまのご法話では、良く当たる占いによって運命論者となった人が、ある仏師の言葉をきっかけとして「徳を積むと運命が変わる」ことを身もって証明したというお話でした。日々の徳積みがいかに大切かを教えられました。
今回初めて報恩講習会に参加された方もおられましたが、参加者が行き帰りの道中で親睦を深められることや、本山での厳かな雰囲気の中で集中してご法話を拝聴できることは貴重な体験だと思いました。
参加者の感想
○「宮崎上人のご法話で、苦しい時に素直な気持ちでお題目を唱えると、悲嘆の世界から喜びの世界に行ったというお話は印象的でした。菩薩行とは、自分のことは忘れて人の為に働くこと。人に助けられたら、今度は人を助ける人になって連鎖していくことだと思いました。山首上人さまのご法話は、運命と徳積みの話で、運命は徳を積んでいけば変えられるという分かりやすいお話でした。」
○「お題目を唱えることと、菩薩行を実行することが大事であるというお話がありました。自分も人が困っている時、悩んでいる時、その人のために何かできることを実践したいと思いました。」
○「山首上人さまの運命とお徳についてのお話ですが、予言等で不孝な運命が待ち受けている場合、それを避けることができた話はよく聞きますが、大難を小難に変えるその具体的な方法まではなかなか知ることができなかったので、なるほどと思いました。自分でも実行して行こうと思いました。」