前日本山で開催された御法推進全国大会の余韻が冷めやらぬ翌日の11月4日(月)、講日の中で支院御法推進大会が併せて執り行われました。

 この日の法要は、和泉支院・上田常信上人をお迎えして檀信徒物故者の追善回向並びに高槻支院と縁のある大阪支院・圓光院日堅上人(長谷川瑞学上人)と敬修院日康上人(長谷川瑞昌上人)の報恩会も併せて厳修されました。法要の前には日堅上人を偲ぶ動画が上映されましたが、在りし日の日堅上人とその時代を知る方にとっては懐かしく想い出される動画でした。法要の中で物故者の追善供養とお二人のお上人の報恩供養として全員で焼香させていただきました。

 法要後、岩田上人はご法話の中でいろいろな話題を話されました。一つは、今年亡くなられた高槻の信者さんの話で、幼くして生き別れた娘さんがまるで奇跡のように晩年その方の元へ戻ってこられ、しかもその方が亡くなられた後もその娘さんが追善供養されているというお話でした。「皆さんも信仰をしていて良かった、喜べる日が来るようになったという日々を積み重ねて行って下さい」と話されました。また、日堅上人に因み、大阪の青年会員の方への教化話もされました。「人に喜んでもらうのは難しいですね」という青年の質問に対して日堅上人は、「普段の生活に喜びや感謝の気持ちがないと何でも当たり前と思うから、人を喜ばせることも、人の心を理解することもできない。まず徳を積んで徳の器を広げ、心の広い人になって下さい」と教化されたそうです。

 続いて、本山で上映された御法推進大会の動画が皆さんに披露された後、濵田運営委員長からは各委員会で発表された内容について補足説明がありました。

 最後に、上田常信上人のご法話です。御法推進全国大会に初めて参加されたお上人のお庫裡さまが山首上人さまの「堪忍」についてのお話に感動され、自分の子育時代に子供に対してよく堪忍を破っていたことを反省されたというお話でした。「堪忍の話はお寺でよく聞きますが、聞いただけ、知っただけでなく、自分の心を立て直し、実行していくことが大事です」とご教化くださいました。

 御法推進全国大会で発信された内容をいち早く支院の皆さまにお伝えできたことは良かったと思います。来年に向けて今回の御法推進目標がさらに水平展開されることを願っています。