3月21日、春の彼岸会が厳修されました。この日はまさに「暑さ寒さも彼岸まで」を地で行くように、数日前の厳しい寒さとは打って変わってポカポカ陽気に恵まれました。
本山講師として手嶋宗英上人、山内より谷田正顕上人、和泉支院より上田常信上人にお越しいただき、午後2時から岩田上人導師のもと春季彼岸会の法要が始まりました。道場偈、三宝礼、切散華といった一連の声明から始まり、途中自我偈の訓読のところでは先師先哲、檀信徒物故者、各家のご先祖様、有縁無縁の霊位に対する供養として全員で焼香が行われました。
法要後の法話の中で、谷田上人はご自身のお誓いである「写経をする」にまつわる体験談を話されました。御法推進目標が「勇猛精進」から「悦可衆心」に変わったことを契機に願主を自分の名前ではなく、関係するご家族の名前にすることで奇跡とも思える功徳がいただけたことを2つの体験事例をあげて話され、改めて写経の功徳の偉大さが分かりました。
続いて、岩田上人はお彼岸の話をされました。「彼岸の供養をすると、縁ある人の才能をいただけたり、縁ある人からの支援を受けられる」というお話を具体的な事例を挙げて話された後、「たくさんの方を彼岸へ渡せるように努力してください」と結ばれました。
最後に、手嶋上人も彼岸について触れられ、「お彼岸の時期に供養すると普段の何倍もの利益が得られますよ」と話されました。「取り分け、自分のできることを自分のできる範囲で実行する(徳を積む)ということが大切です」と話され、宮沢賢治の有名な「雨にも負けず」の詩から、「アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニイレズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ」を引用されました。また、「ヨクミキキシワカリ」に関連して仏の十号の一つ「世間解」についても解説され、「『徳を積む』にしても世間の事・相手の事をよく理解した上で実行し、歩みを止めずに繰り返すことが大切です」とご教化いただきました。
春の彼岸会ということもあってこの日も多方面から大勢の方が参詣され、講日終了後3人のお上人方によるお神通がけを受けられて晴々とした笑顔で家路につかれました。