7月10日午後1時30分より22名の参加者を得て第27回敬老法会が行われました。

 最初のお勤めの中では健康祈願を込めて参加者全員の名前が読み上げられました。お勤め終了後山首上人さまから寄せられた祝電が岩田上人によって読み上げられました。続いて、今年の敬老法会の目玉企画として信者さんのご縁で著名な能楽師をお招きし、福・禄・寿を祈念して「祝い鼓」を披露していただきました。丹田から発声される謡と洗練された生の鼓の音はマイクなしでも本堂に響き渡り、迫力がありました。能楽のテキストもいただきましたが、身延山を題材にした、観音経の一節が語られる演目があることにも驚きました。

 岩田上人はその後の法話の中で、「私たちが日常のお勤めに使うおりん等も梵音具といい、鼓が心に響く音を出すと同じように、私たちの心の仏様を呼び起こす音を出しているということであります。自分自身や周りの人の仏性を呼び起こすことでもありますので、ご家庭において自分の姿・行動で周りの人に良い影響を与えることができるようにご精進お願いします」と話されました。

 恒例の記念写真を撮影した後記念品が配られ、閉会となりました。今年も信者さん手作りのマスクの他に、新しくペットボトルを入れる袋もプレゼントされました。また、今年敬老会員の方が3名亡くなられましたが、奇しくもその内のお一人の方の四十九日の法要が午前中に支院で行われ、親族の方から満中陰志の供養品が配られました。

 来年こそは平常に戻って祝宴が開かれ、今年参加された方がまた来年も元気で参加されることを心よりお祈りいたします。