7月13日(日)、第30回敬老法会が開催されました。

 午前11時から始まった午前の部では本堂にてお勤めをした後、山首上人さまからの祝電が岩田上人から披露されました。岩田上人はその後のご法話の中で無財の七施に触れられ、「優しい眼差し、人を思いやる心、相手を褒める言葉、安心を与える笑顔、あらゆる場所で席を譲る、心からのおもてなし、それにプラスして相手の話をよく聴くという実践を通じて良い因縁を作ることが大事です」と話されました。その後、米寿の方に花束の贈呈があり、最後にみんなで記念撮影をして午前の部を終了しました。

 12時から始まる午後の部では、場所を研修棟に移してお楽しみの会食と演芸・余興の始まりです。軽快なBGMが流れる中、しばらく会食と談笑を楽しんだあといよいよ演芸の始まりです。トップは、第30回敬老法会を記念して「徳積みに終点はない」と題する電子紙芝居が上映され、高槻支院選りすぐりの役者がプロの声優顔負けの演技を披露し、拍手喝采を浴びました。次に、「シニアの間違い探し」というユーチューブ番組が上映されました。これは2つのマンガを見比べて3つの間違いを探すというもので、認知力や集中力・記憶力が試されます。答え合わせをするたびに場内がざわめき、予想外に高難度のようでした。続いて、過去の敬老法会のスライド写真が上映され、今は亡き方や時代の変遷が偲ばれました。続いて、若かりし昭和の時代に流行した歌謡曲のカラオケ映像6曲が流され、みんなで当時を思い出しながら合唱しました。

 その後、一人の敬老会員の方が飛び入り出演され、牛乳パックで自作した変形版ルービックキューブや手作りのびっくり箱を皆さん一人ひとりに配られ、遊び方を実演されました。皆さんしばしルービックキューブの完成に格闘されていました。終盤はカラオケ・タイムで盛り上がり、しばらく途絶えていた高槻音頭の輪踊りで宴会が締めくくられました。

 最後に、一人ひとりに記念品が手渡されました。毎年ある会員の方が敬老会員のために手作りされる品物があるのですが、今年は素敵なポーチが紹介され、感謝の拍手が沸き起こりました。

 30回という節目に過去を振り返ると、不思議にこの敬老法会だけはコロナ禍でも中止されず、形を変え、内容を変えながらも継続されてきたことに驚きを感じます。これからも内容に工夫を凝らして未来に継続されていくことでしょう。