1月1日(元旦)、支院の新年祝祷会が午後2時より開かれました。この日は年末からの寒波に見舞われ寒かったですが、正月らしい晴天に恵まれました。

開催に先立ち、司会者より案内があり、本年度から高槻支院の主管者が関哉妙綾法尼から岩田孝学上人に引き継がれる旨の発表がありました。法要の後、岩田上人は新年の挨拶に立たれ、関哉法尼とのエピソードを披露され、高槻の地でこの法灯を受け継いで次に繋げていきたいと話されました。また、指針として「積んだ功徳を自分だけのものにせず、周りの人々に喜んでいただけるようにご精進ください」と話されました。

令和3年度の御法推進目標の唱和と役員紹介があった後、濵田運営委員長が挨拶に立ち、「今年から岩田上人が正式に主管者となられ、より一層お上人を身近に感じられるようになることと思います。これからもお上人を盛り立てるため、皆さまのより一層のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします」と話されました。

続いて本山で製作されたビデオを拝見しました。ビデオの中で山首上人さまは「撰集百縁経」という経典の中の逸話を紹介され、「新型コロナウイルスを成仏・退散せしめるには、功徳を積むことだと思います。本年はより一層のお題目と三徳の実行を皆様にお願いしたいと思います」とお話しくださいました。まるで私たちが本山の新年祝祷会に団参しているかのようで、コロナ禍で本山にお参りすることを自粛されている方々にとっては嬉しいビデオでした。

続いて高槻支院の一年間の行事を振り返るスライド写真と動画の上映がありました。昨年は新型コロナウイルス発生のため多くの行事が中止になったため、一昨年の写真を一部交えての上映でしたが、自分を含め皆さんの顔が登場するため、懐かしい気持ちで楽しんでもらえたのではないかと思います。

最後に、お参りされた方々の感想をお聞きしました。

○「山首上人さまのビデオを拝聴し、今年の目標として、新型コロナウイルス悉皆成仏のため、常日頃からお題目を唱えて、自分のできる徳積みを行い、それを継続していきたいと思いました。」

○「岩田上人の新年のご挨拶をお聞きし、志高く、ぶれない信念を感じました。私も混じり気のない信念のお題目と堪忍をお誓いし、牛歩のように地に足をつけて一歩一歩前進したいと思いました。お寺から清々しい心で帰ることができました。」

○「お寺で初めて見る方にお会いし、お名前をお聞きしたら、長年高槻支院へ参詣され、昨年亡くなられた方の娘さんでした。岩田上人がその方の葬儀以降細やかに対応されていました。また、娘さんも亡くなられたお母さんから常日頃お寺の話を聞かれていたようでした。その方が初めて一人で祝祷会に参詣され、今後も講日に参詣できる機会があればお寺に来させてもらいますとお聞きし、感動させていただきました。」   

○「支院の祝祷会で山首上人さまの新年のご挨拶を拝聴することができました。このコロナ禍の中を今年も頑張って『勇猛精進』で生き抜くことをお誓いいたしました。」

 それぞれに決意を秘めた令和3年がスタートしました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。