10月21日(日)、気持ち良い秋晴れの下、山首上人さまにご親修いただき、三徳開教110年・顕修院日達上人第7回忌の御報恩法要が厳修されました。この記念すべき行事を盛大なものにするため、玄関幕の上部に五色の幕を張り、玄関両側にはお題目旗と支院旗を立て、境内には吹き流し、研修棟には紅白の幕、門前にはお題目旗と知恩報恩の幟を立てて山首上人さま、信者の皆さんをお迎えしました。

午前11時、山首上人さま大導師のもと、三徳開教110年・顕修院日達上人第7回忌の御報恩法要が営まれました。読経の中、先師ならびに顕修院日達上人への御報恩感謝の心を込めて運営委員長と副運営委員長の2名が代表して宝前にてお焼香をさせていただきました。

法要終了後、岩田上人はご挨拶の中で高槻支院の縁起について触れられ、「各地でご法の種が撒かれ、縁が繋がれて今各地に支院があります。知恩報恩+感恩。恩を知るだけではなく、恩を感じることが大切です。ご先祖さまや周囲の人々の支えがあって今の自分があるのですから、一つでも人に喜ばれる行いをやっていくことが大事です」と話されました。

続いて、山首上人さまはご法話の中で杉山会長先生に師事された信者さんにまつわる数々の不思議な体験談を紹介されました。「徳を積んで罪障を消滅すると必ず良いことがあります。お徳を積む際には3つの心得があります。一つ目は、恥じる心を持つこと(徳を積まず、ただ平々凡々と過ごすことは恥ずかしいこと)。二つ目は、畏れる心を持つこと(諸天がいつも見ておられるということ)。三つ目は、勇気の心を持つこと(いつかやろうではなく、次の瞬間から勇気を持って徳を積もう、罪障を作るまいと決心して実行に移すこと)。この3つの心を持って日々ご精進ください」とご教化くださいました。

休憩を挟んで、特別加持が行われ、大勢の方が山首上人さまのお加持を受けられました。その後、三徳開教110年を祝う特別企画として本堂内に大きな酒樽が設営されました。鏡開きをしてお神酒で乾杯と思いきや、鏡開きからの紅白のお餅まきというサプライズで、山首上人さまも笑顔で紅白餅を撒かれました。加えて高槻支院特注の記念祝い煎餅も一緒に撒かれました。皆さんさぞかし喜ばれたことと思います。本堂での行事はこれで終了しましたが、バザー開店までの少しの時間を利用して、本堂に大型テレビモニターが設置され、御開山会の折に本山で拝見した先師の業績をたどるビデオが上映されました。また、この日を記念して本堂に掲示されていた横断幕のスローガンが、「一人はすべてのために、すべては一人のために」「一人から始まる、今日一日から始まる」から「今日一日受けた恩に感謝しましょう」「今日一日人に親切にしましょう」に付け替えられていました。皆さん気づいていただいたでしょうか。

午後1時からいよいよバザーの開店です。今年のバザーのメニューは特別行事を記念していつもの「うどん」から「ラーメン」に、「おにぎり」から「赤飯」に変更され、そして「フランクフルト」が一品付け加えられました。また、皆さんの食事処となる研修棟内には本山からお借りした「知恩報恩」をかたどった笑顔の写真モザイクパネルと、法音寺の学校法人の経営に尽力された日達上人の足跡を辿る特大パネルも展示され、日達上人の業績を偲びました。

例年のお会式・バザーとは違ってこの記念行事を特別なものにするために今回は随所に趣向が凝らされました。準備不足によるトラブルもいくつか発生しましたが、何よりも素晴らしい秋空の下で山首上人さまと大勢の参詣者をお迎えして盛大に記念行事を開催できたことは何物にも代えがたい喜びとなって皆さんの記憶に残ることと思います。