12月4日、支院御法推進大会が開催されました。

 支院によっては本山の御法推進大会に合わせて同時中継で開催されたところもあるようですが、高槻支院では例年通り単独で開催されました。

 午後2時から始まった法要では今年亡くなられた2名の物故者の追善供養を行い、参詣者全員で焼香し故人を偲びました。加えて、今年から位牌堂が改修され、正式に納牌規定の運用が開始されたことを契機として位牌堂に安置されている各位牌を宝前にお祀りし、位牌供養が併せて執り行われました。

 法要終了後岩田上人は挨拶に立たれ、「今年は、日蓮聖人御降誕800年、始祖90遠忌、御開山上人60遠忌、鈴木宗保上人43回忌、そして、高槻支院開堂70 周年という大きな節目の年でした。高槻支院としてこれまでのお上人・先生方が何を大事にしてきたのか、これから何を大事に守って行けば良いのかと問うた時、中島先生や関哉先生がいつも玄関で暖かく笑顔で私たちを迎えて下さったというお話をお聞きし、それを支院の基本として来年から「笑顔で」ということを大事にして高槻支院の実行目標の中に入れさせていただきました。」とお話しされました。

 続いて、今年の御法推進目標の唱和の後、濵田運営委員長が挨拶に立ち、令和4年度の御法推進目標の発表と説明がありました。

 その後、本山で行われた御法推進大会の動画を大型モニターで拝聴させていただきました。その中で山首上人さまは過去のパンデミックや新型コロナウイルスの現状に触れられ、「今後、大きな変革が予想される中、愚痴・不足で過ごすことは、変革の波に取り残される原因となります」と戒められました。また、来年から「先師御報恩五十万巻納経」を始めることを宣言され、「この浄行も世界の幸福と安寧に、法音寺が寄与する僧俗一体の精進であります。ご協力くださいますようお願い申し上げます。」と呼びかけられました。

 最後に、一般信者さんによる体験談発表がありました。

「昨年本山の最終講日と31日の晦日参りに参加させていただき、一年の感謝を言えた喜びでお寺を出ることができました。しかし、安堵の気持ちからか、自分の生活に必要なものが全部入ったリュックを帰路途中の乗り換え駅で置き忘れたことに気がついてパニックになりました。すぐにお題目を唱え、仏様に懺悔しました。お陰さまで、リュックは無傷のまま戻ってきて、諸天善神のご加護に感謝しました。二度とこういう失敗をしないようにという反省をこめて帰宅してから写経をしていたら、知らぬ間に年を越していました。心の置き所次第で状況が一変することがあるということを肝に銘じ、どんなことでも感謝の心で受け取り、自分でできる徳積みをこれからも頑張って続けていきたいと思います。」

 これから年の瀬を迎え何かと気忙しくなりますが、どんな時でも愚痴・不足を言わず、感謝の気持ちで心穏やかに過ごすことが私たちに求められていると思いました。