12月3日(土)、講日を兼ねて支院御法推進大会が開かれました。
午後2時から岩田上人導師のもと法要が始まり、高槻支院物故者6名の追悼法要と納牌霊位の追善回向が行われました。
法要後岩田上人は法話の中で支院納牌堂について触れられ、「昨年の支院の開堂70周年を機に位牌堂の整備を致しました。檀信徒の方々が安心して先祖供養が出来る場所として利用していただくと共に、守護してくださる先祖への日々の感謝を忘れないようにする場所として大事にしていただきたいと思います」と話されました。
次に今回推進大会の特別ゲストとして社会福祉法人昭徳会より職員の古山昇志様をお招きし、施設で取り組まれている認知症改善のトレーニング「回想法」について講演をして頂きました。ねずみ取り、ダイヤル式黒電話、洗濯板、おもちゃなど、昔利用されていた思い出の品物を実際に持ち込んで頂き、呼び方、使い方など聞き出しながら当時の記憶を蘇らせて脳を活性化させていくというものです。実際、講師が本日の参加者に聞いてみると、使っていた当時の話を皆さん生き生きと楽しく話されていました。回想法のポイントはお年寄りから上手に話を聞き出すこと、相手に気持ち良く話してもらうことでした。
参加された方からは、「自分もお年寄りに近づいています。話をする、じっくり聴いて共感する時間を持つことで、お互い知らなかった事などを理解できることもあると教えていただきました。人の悩みを聞くのと同じことなのですね。じっくり笑顔で聞くことは大事だと今更勉強できました。ありがたかったです」という感想をいただきました。
次は、濵田運営委員長の挨拶と体験談発表です。体験談では2年前に経験された大腸癌の話と同時期に脳梗塞になりかけた話をされました。入院中には1日1万遍のお題目を唱えることを実行され、山首上人さま、諸天善神のご加護を一心に祈願されたとのこと。締めくくりに「今こうして生かされて復帰し、皆さんに支えられて生きていることに感謝し、山首上人さまからご教化いただいたお言葉『しっかり堪忍の心を持ち、いつも穏やかな気持ちで』生きていきます」と結ばれました。
その後、研修棟ではバザールが開かれました。信者さんから持ち寄られた、家庭で眠っていた新品同様の品々を展示し、欲しい方に使って頂くという取り組みです。
今日一日有意義な時間を過ごさせて頂き、参詣の皆様も充実した気持ちで家路につかれたことと思います。