2月21日2時より、山首上人さまご親修のもと高槻支院前主管・関哉妙綾法尼(法名:広善院妙綾法尼)の一周忌法要が厳修されました。法要に際しては随身の前原祐学上人を始め、和泉支院主管・上田智淳上人、上田常信上人、京都支院主管・安藤順法上人、並びに大阪、京都、和泉、淡路の各支院の運営委員長にもご参列いただきました。さらには、関哉法尼に縁の深い信者さんも関西だけでなく、遠くは名古屋からも駆けつけてくださいました。
関哉法尼の遺影が飾られた宝前には新たに作られた塔婆が立てられ、山首上人さまからの供花やお供物も飾られています。神力品訓読の際には、関哉法尼のご遺徳を偲んで参列者全員による焼香が手向けられました。
法要終了後、高槻支院運営委員長の濵田章さんが講演台に立ち、関哉法尼の思い出話を披露されました。「大阪の廣宣寺の母子会から今日に至るまで70数年間のお付き合いでしたが、特に職場と自宅を高槻に移してからは関哉先生の鞄持ち・運転手としていろいろな支院にお供させていただき、貴重な経験をさせていただきました」と懐古されました。
続いて、岩田上人は関哉法尼の葬儀の様子について語られ、「弔辞が読まれている最中、右側の蝋燭がものすごい勢いで燃え盛っていましたが、後から和泉支院の上田智淳上人から電話をいただき、『あれは関哉法尼が喜んでおられるという表れだ』と言われました。さらに、蝋燭が垂れている様子を見て、法灯がこれからも継承されるという意味ではないかと思いました。皆さんも関哉先生に教化された一言一言を思い出し、実践していただいて、次世代に繋げてほしい」と語られました。
最後に、山首上人さまは在りし日の関哉法尼の笑顔と気丈さについて触れられた後、笑うことと褒め合うことの効能についてさまざまな具体例を挙げて分かりやすく説いてくださいました。モノマネのコロッケさんが東日本大震災の時のボランティアでモノマネ芸で被災者を笑顔にした話。遺伝子研究の権威である筑波大学の村上和雄教授が、「笑い」が糖尿病に優れた効果を表すことを証明された話。「笑医塾」主宰者の高柳和江先生が、「笑い」によって免疫力が上がり、脳が活性化し、老化を防ぎ、認知症にも良いと言われている話等。最後に、「法音寺でも『褒め合う暮らしを続けましょう』と昔から提唱してきました。皆さん、大いに笑いましょう」と締めくくられました。
法話終了後、山首上人さまによる特別加持が行われた後、関哉法尼の在りし日の元気な姿が大型モニターに映し出され、皆さんにしばし思い出に浸っていただきました。
その後、関哉法尼の遺品や写真が展示された研修棟ではぜんざいが振る舞われ、遠方から来られた信者さんにもゆっくり休憩して帰っていただきました。