10月19日(日)、前日の雨模様とは打って変わってこの日は秋晴れの下お会式・バザーが行われました。午後2時からのお会式法要に先立ち、午後12時30分から13時30分までの1時間、研修棟と境内の一部を使用してバザーが開催されました。メニューとして、おにぎり、菓子パン、お茶、ジュース、コーヒー、そして大好評の豚汁が振る舞われ、研修棟内では皆さんの笑顔が広がっていました。バザー終了後、法要が始まるまでの短時間、奉仕者の皆さんはテキパキと働かれ、あっという間に片付けが完了し、驚嘆させられました。

 お会式法要は、和泉支院の上田常信上人をお迎えし、岩田上人導師のもと厳修されました。この日からお祖師様には綿帽子が掛けられ、ご宝前には赤色の蝋燭が灯され、外陣の天井からは万燈が吊り下げられています。散華が舞う厳かな雰囲気の中、日蓮聖人への御報恩感謝の意を込めて焼香が手向けられました。

 法要後、岩田上人はお会式にちなんで日蓮聖人が残された業績に触れられ、「日蓮宗で一番大事なことは、南無妙法蓮華経のお題目を日々唱えること。それを日蓮聖人は後世に残されました。私たちも亡くなるまでに自分はこの世に何を残せるのかを考えながら、唱題行と三徳の実行に日々励みましょう」と話されました。

 続いて上田上人は関西万博のテーマ「命輝く未来社会」について話されました。「この『命輝く未来社会』と言うテーマは仏教と同じで、日蓮聖人もその為に生涯を尽くされました。一人一人の命が輝く未来社会を作るためにお題目を唱えられたのです。人によって能力の差はあるけれど、魂に差はありません。あるとすれば人それぞれの考え方の差、実行力の差だと思います。少しでも菩薩に近づけるように、どんなことがあってもありがたいと喜べるように、お題目を唱えながら、今日一日実行に励んでください」と締め括られました。

講日の片付け終了後、奉仕者の方々には研修棟に集まっていただき、日蓮聖人御入滅の地、池上本門寺の門前名物「池田屋の久寿餅」を召し上がっていただき、お題目を三唱して解散いたしました。