11月15日(土)、秋の研修会が行われました。

 午前10時、研修棟に集合した参加者は研修生用の折五条を着用し、信教師に先導されながら2階の本堂まで列をなして昇堂し、勤行を行いました。勤行終了後は研修棟に退堂し、先師御報恩納経の書写行を50分間行いました。

 続いて信教師による体験談です。奥様が5年前の大腸がんを再発し、無事手術をして退院されたのですが、その後精神的に気弱になったのか次第に体調を崩し、不眠症や食欲不振といった症状に悩まされ、外出もままならない状態になったそうです。そんな中、岩田上人に気遣って頂き、大阪支院の講日に山首上人さまが来られる時にお目にかかって事情を詳しくお話ししたところ、精気がなかった顔に赤みが差し、周りの人からも顔に活気が戻ったと言われ、食欲も出てご飯も食べられるようになったとのこと。「気遣って頂いた岩田上人、そして山首上人さまから頂いた徳の偉大さに感激し、感謝しています」と結ばれました。

 昼からは定例のお経練習で、今回は如来神力品第21の訓読です。いくつかの読み方の指摘はありましたが、日頃お寺で先師の御報恩法要で読み慣れていることもあり、皆さん比較的スムーズに読まれていました。

 その後、「法華三部経略義」の如来神力品第21の章について岩田上人の解説を交えながら2回輪読しました。最後に参加者の感想を聞いて研修会を終了しました。

[参加者され方の声]

○日頃家ではお経の勉強はしないので、今日は神力品の中身について勉強できて良かったです。少しでも仏さまに近づるように努力したいと思いました。

○今回神力品の訓読を何回か唱え、その後「法華三部経略義」の解説を輪読したら、何となく意味が分かった気がしました。

○今日の研修会で、徳積みが一番大事と感じました。悩みの無い明るい心でいると、周囲の人の心も明るくすることができることを学びました。

○法華経の教えは、仏さまがすることではなくて、我々自身がするという解説をお聞きし、少しでも自分の役割を果たして、世の中が良くなればと思いました。

○「法華三部経略義」はお経のことが分かりやすく解説されているので、この本を購入したいと思いました。

○体験談で、病気が劇的に良くなられたと聞き、徳を受けるには常日頃からの徳積みが大事と思わせてもらいました。