8月21日(土)、この日は講日に先立ち1時30分より地蔵盆が行われました。高槻支院の境内には地蔵尊が祀られています。そのお地蔵さんの前に祭壇とテントを設営し、有志によるお供物を供え、テント周辺に献灯の提灯を吊り下げて、お地蔵さんの日頃のご守護に対する感謝と子供たちの健康を祈願して法要が営まれます。この日は福岡から大庭持念上人、名古屋から手嶋宗英上人をお迎えして、岩田上人導師のもと法要が営まれ、皆さんでお焼香を手向けました。

 引き続き2時からは、講日の中で高槻支院の二代目主管、泰玄院日久上人(片山英学上人)の報恩会が営まれました。

 法要後、岩田上人は片山上人の言葉「30年勉強するよりも、30年かかっても良い師匠に会うことが大切ですよ」という言葉を紹介されました。また、ある古い檀家さんの100年にも及ぶ法座の継承にも触れられ、御法を継承して行くことの大切さ、「血脈相承」の意義を話されました。

 続いて、大庭上人は「法音」8月号の「与える生き方」について話され、「自分が信者としてどういう生き方をしたかを子孫に示すこと。あとに続く人ができるように、人に利益を与えて喜ばせながら、法華経が世の中からなくならないように尽力することが大切です」とご法話くださいました。

 コロナ禍の開催にもかかわらず、ご縁ある方々が大勢ご参詣くださいました。また、昨年と違って今年はここ最近雨続きでしたが、前日準備と本番のこの日には雨が降らず、曇りのままの天候が持続し、準備から片付けまで暑さの負担を受けずに無事行うことができました。これも奉仕の皆さんの熱意と、諸天善神のご守護の賜物と感謝いたしました。

 最後に、ご参詣の方からご法話に関する感想を頂きましたのでご紹介いたします。

○「持念上人のご法話。貪、瞋、痴の三毒のこと。形ある物は変わり、無くなること。心の執着心を断つこと。仏様の知恵は計り知れない程に、人間の知恵とは全く違い解らないこと。自分達は知っているようで何も知らない無知であること。今日のお話は、解りやすく、本当に難しく、心の大事な、大切なことを教えて頂けました。本当に、ご縁を一つでも頂ける尊さを、心からしみじみとありがたく、当たり前ではないご縁を教えて頂けました。」