2月11日(日)、連日厳しい寒さが続く中、支院最大の行事である節分会が行われました。

この日は午前11時より「回向日」が執り行われたため、スケジュールが詰まっており、関係者の皆さんは朝から大忙しでした。12時30分から始まった奉仕者に対する注意事項の説明から祈祷者の受付等、慌ただしく時間が過ぎて行きました。

午後1時30分よりいつもの講日が始まり、本山より谷田真覚上人をお迎えし、岩田上人導師のもと法要が厳修されました。

法要後、岩田上人はご法話の中で「今日いただいて帰ってもらう福豆やお菓子は自分だけのものにせず、周囲の皆さんに喜ばれるように使ってください」と話されました。また、谷田上人のご法話では、西春支院の渡辺英覚上人のご病気の話を紹介され、「お医者さんから死亡宣告されたに等しいことを言われた状況にもかかわらず、渡辺上人は一生懸命喜べる種を見つけて、悟りに変えられたおかげで今も頑張って活躍されておられます。自分が幸せになりたいのであれば、喜べる世界を自分で作れば良いと思います。それには、愚痴・不足・怒りの三毒をやめ、慈悲・誠・堪忍の三徳を実践し、何事も当たり前という心をなくし、感謝の心を持つことが大切です」とお話しくださいました。

この後、いよいよ皆さんお待ちかねの節分会のご祈祷と豆まきが始まりました。今年の厄除け祈祷は約60名の方が申し込まれ、間に休憩を挟んで6組に分かれて祈祷と豆まきが行われました。この日は法音寺傘下の支院10ヶ寺が同じ日に節分会を開催しているということもあり、本山からのお上人は谷田上人お一人だけでしたが、その代わり107名の過去最高の参詣者に恵まれ、豆まきは盛大に行われました。最後の総まきでは、豆、お菓子類のほかにも、果物、ゼリー、ぬいぐるみ人形や靴下、ハンカチなど、昨年よりも多い品物が一斉にまかれ、皆さんもはち切れんばかりの笑顔で、大喜びされていました。

行事が終わった後の片付けがまた大変ですが、今年も子供会の若いお父さん方やお母さん方も手伝っていただいたおかげで、あっと言う間に終了することができました。

この日に合わせて親戚やお友達を誘って来てくださったり、久しぶりにお顔を見る方や、遠く離れた他支院からもたくさんの方に参詣していただきました。またお帰りの際には皆さん全員が笑顔で家路につかれました。これを機会に、お寺に足を運んでくださる方が一人でも多く増えることを願っています。