10月20日(日)、お会式・バザーが開催されました。

 前日の準備奉仕の時点では曇り時々小雨模様でしたが、本番当日は秋晴れの良い天気に恵まれました。高槻支院では支院の事情により13日の全山一斉清掃奉仕に参加できませんでしたので、この日のお会式・バザーに先立って午前10時30分より子供会・青年会のメンバー11名により支院周辺道路の清掃をさせていただきました。法音寺・高槻支院の名前入り法被を着用して支院の存在を街ゆく人にアピールさせていただきました。参加した方からは、「勇気を出して知らない通行人に挨拶をしてみたら、意外と笑顔で応えてくれたり、ご苦労さんと言ってもらえたりして、嬉しかったです」という声をいただきました。また、ある子供さんは、通りすがりのおばちゃんに立ち止まって声をかけられ、「きれいにしてくれているから、道も通りやすいわ。ありがとう」と言われたみたいで、「褒められたので、また頑張ろうと思った」との素敵な感想もいただき、楽しく奉仕に参加できた皆さんの様子が伝わってきました。

 そして、いよいよ午後12時30分からはバザーの開店です。研修棟内と境内にラーメン、関東煮、飲み物、ホットコーヒー、おにぎりの各店舗と、子供専用の綿菓子コーナーを設営し、参詣者の皆さんに法要が始まる前のひと時を楽しんでいただきました。今年は昨年に続き「うどん」から「ラーメン」に変えましたが、今年も好評だったようです。 

 午後2時から始まるお会式法要までの空き時間を利用して、本堂では大型モニター・スクリーンに午前中の一斉清掃奉仕の活動模様を撮影したスライド写真が上映されました。さらにその後は、お会式に因み昔懐かしい往年の映画スター萬屋錦之介が演じる日蓮聖人の映画も合わせて上映されました。

 午後2時になると、本山より前原順徳上人をお迎えし、岩田上人の導師によりお会式法要が厳修されました。途中神力品の訓読のところでは日蓮聖人のご遺徳を偲んで全員で焼香させていただきました。また、今回の台風や河川氾濫による被害で亡くなられた方々に対する追悼法要も併せて行われました。

 法要終了後、岩田上人はご法話の中で仏壇のお祖師さんに被せる綿帽子の由来について話されました。さらには、お祖師さんが左手に持たれている法華経第五の巻の意味合いについても触れられ、ご自身の体験も交えながら、「法華経行者は難に会うことがあるかもしれないが、必ず仏様のご守護も得られるので、私たちも信念を持ってやっていきましょう。難しいことはできなくても、自分のできることで一日一日徳積みに励みましょう」と話されました。続いて、前原順徳上人は、ご自身のお子様との微笑ましい日常の光景を楽しくお話しされました。その中で、子供に習字を教える時に相手の欠点ばかり強調し、お子さんの暗い表情を見た時にご自分の教え方を反省されたそうです。山本五十六の「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、褒めてやらねば、人は動かじ」を思い出され、その通りに実行したら子供が意欲を出し、見違えるように習字が上手くなったという逸話を話されました。「新しい信者さんに接する時もちゃんと教えが伝わるような伝え方をすることが大切です。日々の生活の中で法音寺の教えを伝えていってください」と結ばれました。

 台風や豪雨の被害がニュースで伝わる中、この日は良い天気に恵まれ、大勢の信者さんに参詣いただき、大盛況のうちにこの一大行事を終えられることができました。山首上人さま、諸天善神に感謝いたします。