8月11日、本山講師として前原祐学上人をお迎えして盂蘭盆会・施餓鬼供養が厳修されました。

 法要の中ではお盆と施餓鬼の供養、並びに昨年9月にご遷化された山首上人さまのお庫裡さまと今年2月にご遷化された関哉妙綾法尼の初盆の供養が併せて執り行われました。自我偈の訓読で読経される中ご先祖様や縁ある方々、そしてお庫裡さま、関哉法尼の御霊に対し感謝の心を込めてお焼香が行われました。

 法要の後、岩田上人は鈴木真喜子お庫裡様と関哉妙綾法尼の共通点について触れられ、「お二人とも常に仏前や御前様の遺影の前で合掌する姿が目に焼き付いています。それは単に自分だけでなく、大勢の信者さんの安寧と幸せを常に祈られていた姿だと思います」と語られました。また最後に、私たちが常日頃唱えているお経の中の「奉送」に出てくる「證知」という言葉について解説され、「私たちは教えに従って正しい行いをしますから、どうぞ諸天善神・歴代先師の方々私たちをお守りください」という意味ですよと教えて下さいました。

 続いて前原祐学上人も法話の中でお庫裡様と関哉法尼の思い出話をされ、お庫裡様のいつも人を褒める姿勢に感銘を受けた話、関哉法尼がいつも笑顔で人に接しておられる姿が印象に残っている話をされました。また、お盆に因んでご自身の体験談を話され、「どんな時も人生にイエスと言えば必ず道は開ける」ということと、「どんな小さな事でも自分ができることで徳を積んで行くことが大切です」と教えられました。

 講日終了後はいつものように岩田上人と信教師による神通掛けが行われました。猛暑の中にも関わらず参詣された皆さんは、お徳を頂かれてすっきりとした笑顔で帰路に就かれました。