7月12日(日)、第25回敬老法会が開催されました。今年は新型コロナウィルスの感染拡大を受け開催が危ぶまれましたが、中止するのではなく、プログラムの内容を一部縮小してでもお年寄りのために開催しようということになりました。折りしも、全国的に豪雨被害が大きく報道される中天候が心配されていましたが、この日に合わせるかのように前日から雨が止み始め、当日は朝から薄日が差すほど天気が回復し、まるでこの日を祝うかのようでした。
午前11時より岩田上人導師のもと本日参加された敬老会員の皆様の健康と長寿を祈願して法要が営まれました。終了後、山首上人さまから頂戴した祝電が披露されました。その後、岩田上人からお祝いの挨拶がありました。かつて「成人病」に代わって「生活習慣病」という言葉を世に提唱された日野原医師の言葉を引用され、「日々の悪い習慣は病気の素です。健やかな人生を過ごすために良い習慣を上手に生活に取り入れましょう。善根功徳を積むことを毎日の習慣とすれば、その習慣が良い遺伝子となり子々孫々に伝わります。良いと思ったことは遠慮せずに子供や孫に伝えましょう」と話されました。
続いて記念の花束の贈呈です。今年喜寿を迎えた方三人、米寿を迎えた方一人に記念の花束が贈呈されました。最後に今日参加された方全員で記念写真を撮りました。今年は大半の方がマスクを着用したままの写真撮影となりましたが、「後で振り返ってみて、あの年はコロナの年だったねと思い出に残る敬老法会ではなかったかな」という声がちらほら聞こえました。
例年であれば、午後から研修棟に移動し、会食と演芸を開催するところでしたが、3密状態を避けるために今年はやむなく中止となりました。最後に、敬老を祝して記念品と、信者さんが敬老会員のために手作りされた品物が配られて散会となりました。
短縮された敬老法会のためか、終了後も皆さん名残惜しげにしばし余韻に浸っておられる姿が印象的でした。また、この日の敬老法会を迎えることなく亡くなられた方もおられることを考えると、規模を縮小しながらも開催できたこと、そしてその一員として参加できたことはありがたいことだと思いました。