2月12日、回向日・講日並びに節分会が開催されました。
まず、午前11時より回向日が開催され、2月に亡くなられた方々の追善回向が合同で行われました。法要終了後のお話の中で、岩田上人は御開山上人のお話を引用され、「世間では33回忌あるいは50回忌で一応法事の区切りですが、自分が生きている限り亡き人の追善供養をすると良いですよ。たとえその人が生まれ変わっていたとしても、その功徳は届くのですから」と話されました。
午後1時30分より本山講師として毛利行徳上人、お手伝いとして谷田正顕上人をお迎えして講日の法要が始まりました。
法要終了後、岩田上人は節分会で福豆を撒く意義について話され、「福とは、人を救い、助ける力のことです。私たちは日々教えの福徳を撒いていると思ってやって頂いて、その力を養って頂ければ幸いです」と話されました。
続いて毛利上人は、2月号の「法音」の「信仰の指針」―『幸運』「今日一日の善行こそが開運の秘訣です」について話されました。実業家である稲盛和夫氏の「成功さえも試練」という言葉や、二宮尊徳の「分度と推譲」について具体的に説明された後、「タライの水の法則」のように、自分の方にかき集めた水はやがて自分から離れて向こうに流れ、向こうに寄せた水はやがて自分に返ってくるように、「惜しい、欲しいではなく、施しをしようと思う心が幸運を引き寄せるのです」とお話しくださいました。
この後休憩を挟んでいよいよ節分の豆まきの始まりです。実に4年ぶりのことなので、参加人数のことやら行事の流れがスムーズにいくかどうか心配されましたが、厄除け祈願の申込者数は過去2番目に多く、参詣者数もこの4年間ではトップという盛況ぶりでした。特に総まきでは、バラエティに富んだ品物が3 人のお上人と2人の信教師によって一斉に撒かれ、大賑わい。最後には限定品の2個のぬいぐるみを巡って毛利上人とのじゃんけん大会が始まり、見事2人の方が勝ち残りゲットされ、大いに盛り上がりを見せて終了しました。
節分会は、普段お寺に来られない信者さんをも惹きつける活気に溢れる一大行事であると認識させられました。今回初めて参加された新しい方から、「今日は楽しい行事に参加させていただいて、ありがとうございました」というメールをいただき、これをきっかけにお寺との縁が深まれば良いなと思いました。