12月21日、今季一番の寒気の中、本年最終の講日が開催されました。この日は本山より鈴木修徳上人、三宅舜学上人をお迎えして顕修院日達上人御報恩法要が厳修されました。開始30分ほど前から大型モニターには日達上人の歩まれた足跡を紹介する動画が映し出され、在りし日の慈愛に満ちた御尊顔を拝見することができました。

午後2時から始まった法要の中では日達上人を偲んで皆さんでお焼香した後、今年を振り返って反省するため懺悔文を読み上げました。

 法要後、岩田上人は今年2月19日の関哉法尼ご遷化と11月4日の中島法尼43回忌について触れられ、この節目の年を契機として高槻支院の歴史を振り返り、後世の人々のために本を残しておきたいという思いから支院誌を発刊することを思い立ちましたと話されました。また、「始祖・ご法話集」の中の「誠の孝道」(87-88頁)の一節を解説された後、「1年の総決算の時なので、12月31日まで気を抜かずに、堪忍を持ち、お題目を唱えて過ごしてください」と締め括られました。

 修徳上人は、「日達上人は「法音」に掲載する原稿を毎月出されていましたが、それはなかなか大変なことで、よく午前3時まで起きて勉強して書いていらっしゃる姿を思い出します」と話されました。また、1981年1月号のご法話、1981年10月のご法話を紹介され、「人間の努力にも限界があることがあります。その時は、諸仏善神のご守護を仰ぐしかありません。守護していただくにはどうしたら良いかと言いますと、我を無くし、願いを一心にお題目に託す一方で、間接的に人を幸せにする行いをすれば、諸仏善神のご守護が得られ、結果として自分が幸せになるのです」とご教示くださいました。

 講日終了後、来年のカレンダーや年間行事予定表、さらには宝前に飾られた供花を小分けして信者さんに配られました。皆さん帰り際には、「今年一年お世話になりました。また来年もよろしくお願いします」とお互いに挨拶されながら笑顔で家路に就かれました。