11月25日(土)、秋の研修会が行われました。本日は岩田上人が法務により不在のため、運営委員長の濵田さん導師による勤行が午前10時より開始されました。その後、いつもなら写経が行われるところですが、今回は「妙法蓮華経略義」の中の「如来寿量品」の章を参加者で輪読し、日頃何気なく唱えているお経の意味を噛み締めました。その後、信教師による体験談がありました。息子さん家族に赤ちゃんが産まれて間も無く、息子さん自身が椎間板ヘルニアで2回入院し、その介護をしたり、お兄さんが緑内障で右目があまり見えず、痛みが生じているなど、家族や兄弟に罪障が出てきているが、大難を小難にしていただけるように、また来世まで持ち越さないように今世でしっかりと徳を積んで行きたいと締め括られました。

 昼からは、読経練習がありました。今回はお上人不在のため、日蓮宗宗務院監修のCDを聴きながら、「方便品」、「如来寿量品」、「如来神力品」を一々文々形式で練習しました。身延山久遠寺独特の抑揚のあるお経の唱え方でしたが、私たちは法音寺流のフラットな唱え方で復唱していきました。続いて、日蓮宗寶泉寺住職の村尾泰孝上人による90分の法話のDVDを拝聴しました。「お釈迦様が言いたかったこと」と題して、お釈迦様が説かれた「法華経」の真髄について熱く語られ、末法においては日蓮聖人が上行菩薩として法華経を広められ、お題目を勧められたと力説されました。

 最後に、仏教感化救済会時代の体験談集「樹徳」から抜粋した一話「小間使いの試練」を皆で輪読し、その後本日の感想を述べ合って閉会となりました。

 [参加者の感想]

○「妙法蓮華経略義」の説明文は結構難しく、説明文の解説も聞きたいと思いました。

○いつもの研修会のプログラムとは違って新鮮で、こんな長い時間お経の勉強に取り組んだのは初めてで、何か身になる事を見つけられるようにしたい。

○略義は今まで読む機会がなかったので輪読させてもらって良かった。「如来寿量品」の深い意味を知ることができたのも良かったです。

○DVDでお経の説明を聞いて、これからますますお題目とお経をしっかり唱えたいと思いました。