[回向日・盂蘭盆会]
8月11日(金)、午前11時より回向日が執り行われました。岩田上人導師のもと、二人の信教師が金座と木座を勤め、その月に亡くなられた方の追善回向をさせていただきました。
午後2時からは本山より前原祐学上人、お手伝いとして三宅舜学上人をお迎えして盂蘭盆会・施餓鬼法要が営まれました。ご宝前には三先師・日達上人・諸先師、そして檀信徒各家先祖代々の塔婆が立てられ、精霊棚には季節の野菜や果物が色とりどりに供えられ、お盆らしい雰囲気が溢れています。その中で三人のお上人方により法要が厳修されました。さぞかしご先祖さまも喜んでくださったことと思います。
法要の後、岩田上人からは盂蘭盆会の縁起の説明があり、「自分の身内だけでなく、周囲の縁ある人々にも功徳を届けることが大事ですよ」と教えていただきました。また、三宅上人はご法話の中で今年行かれた信行道場での体験談を話され、「両親が一番喜ぶことは、自分の子供が良いことをして、それを他人から聞くことです。それが親孝行であり、また先祖への供養でもあります」という日達上人のお話を引用され、ご自分もそうなれるように頑張りたいと結ばれました。最後に、前原上人は、岩田上人との出会いの頃の楽しいエピソードを紹介された後、山首上人さまの15年にわたる随身としての経験談や逸話を話されました。改めて山首上人さまのお優しさやお徳の高さがよくわかるお話でした。
終了後は、いつものように本堂で希望者に神通掛けが行われ、研修棟では冷やしうどんの他に、信者さんに少しでも涼んで帰っていただきたいということで、今年初めて小倉あん入りのかき氷が登場し、皆さんの好評を博しました。
[棚経]
高槻支院では8月12日から14日の3日間で棚経が行われました。12日は支院から遠方の信者さんのご自宅、13日は支院周辺の信者さんのご自宅に岩田上人が出向かれて行われました。14日は、都合によりご自宅で行えない方々のために信者さんに支院に来ていただき、支院にて行われました。また、戦没者法要も合わせて営まれました。支院では、午前の部と午後の部の2回に分けて信教師4人が金座・木座を勤め、またドラ・ハチを打ち鳴らして亡くなられた方々の追善回向をさせていただきました。
法要後のご法話の中でお上人は、「お盆の時期になると遠方の家族だけでなく、亡くなられた方も家に帰られるし、お寺にもお詣りされるので、しっかり準備をして、平和な家庭を築いて先祖の方をお迎えするようにいたしましょう」とお話されました。
[地蔵盆]
8月21日(月)、講日に先立ち地蔵盆が1時30分より行われました。境内に祀られたお地蔵さまのお堂の前には日除けのテントが張られ、その周辺には信者さんの子供さんたちの名前が書かれた献灯の提灯がたくさん吊り下げられています。たくさんのお供え物が並べられた机を前にして、本山講師としてお迎えした古山昭顕上人と岩田上人によりお勤めが行われ、35℃を超える猛暑の中、皆さんでお焼香させてもらいました。
午後2時からは引き続き講日が行われ、泰玄院日久上人(片山英学上人)の御報恩法要も併せて営まれました。法要後、古山上人はご法話の中でご自身がご法に入信された経緯をお話しされ、興味深く拝聴しました。また最後に、最近亡くなられた高齢の信者さんについて話をされ、棚経と講日というタイトなスケジュールの最中であったにも関わらず、奇跡的なタイミングでお寺でお葬式を上げることができたということです。この方は長年にわたり講日にお供養配りをされていた方で、日頃からの徳積みがいかに大切かを知ることができました。
かくして怒涛のごときお盆行事も無事終了し、ホット一息つく中、個人的に改めてご先祖さまへの感謝に思いをはせる今日この頃です。