8月21日(金)、定例講日に先立ち午後1時半から地蔵盆が行われました。高槻支院の境内には地蔵尊が祀られており、毎年この時期講日に合わせて地蔵盆の法要が営まれます。準備は前日の午前10時から有志の奉仕者十数名によって行われました。地蔵尊の前に祭壇を設え、テントを2張り建て、そのテントの周囲に信者さんから献灯された提灯を吊り下げます。毎年この時期は猛暑のピークになるため、また奉仕者が次第に高齢化する中、熱中症対策として小まめに給水と休憩を取りながら準備が進められました。

 当日は本山講師として三宅持温上人をお迎えし、岩田上人とお二人で地蔵盆の法要が営まれました。日頃から我々を守護していただいているお地蔵さんへの感謝の気持ちと、子供たちの健やかな成長を祈願してお参りさせていただきました。テントの中とは言え猛暑の最中ですので、身体中に汗が噴き出します。少しでも涼を取っていただこうと冷房の効いた研修棟で参詣者にアイスクリームが振る舞われました。

 2時からは講日が始まりました。この日は高槻支院の初代主管者である泰玄院日久上人(片山英学上人)の報恩会も併せて営まれました。法要終了後、岩田上人は、片山上人のお言葉「私たちは立派なお師匠様に巡り会えたことをありがたいと思って感謝しなければなりません」を紹介され、「私たちは先師の恩を感じ、報恩感謝の意味を込めて、周りの人に真心を尽くし、安心を与える施しをしていきましょう」と話されました。続いて持温上人が法話に立たれ、お盆に因んでお陰様の精神について話されました。「お盆は、亡くなられた先祖や生きている両親のお陰様であると感謝する良い機会です。この世に存在するものは全て預かり物と思って、物事に対する敬意や謙虚な気持ちを持つと感謝ができます」と話されました。

 最近メディアでは災害級の暑さと表現されますが、まさにそんな暑さの中で講日・地蔵盆の準備から片付けまで無事終了できたことは諸天善神のご加護のおかげと感謝させてもらいました。