4月4日(日)、本山より山首上人さま、鈴木廣修上人、前原祐学上人、そして神戸支院より田中常行上人にご来寺いただき、高槻支院開堂70周年記念行事を執り行いました。
午後2時、山首上人さま大導師のもと記念法要ならびに物故者追善法要が厳修されました。宝前には高槻支院先師である、片山上人、中島上人、中島法尼の遺影が飾られており、神力品の訓読の中、大導師焼香の後、支院を代表して運営委員長による焼香が行われました。
法要後、岩田上人が挨拶に立たれ、昭和26年3月開堂以来の法灯の歴史に触れられながら、縁あって高槻の地についたこの祈りの場所を未来に継承する決意を述べられました。
続いて、廣修上人がご法話に立たれ、まず簡単に自己紹介された後、1年間に及ぶ身延山での厳しい修行の中で学ばれたことは、「信心」の尊さ、大切さであることを述べられました。「ご開山上人、日達上人のご遺徳に応えるべく、皆さんと共に三徳の実行をしていきます」とお話くださいました。
最後に、山首上人さまのご法話では、全盲の方による世界初のヨットによる太平洋横断のエピソードについてお話くださり、「幾つになっても、どんな障害があっても、いつも前向きに生きることは大事であります。皆さんが三徳を積もうと努力されることは前向に生きることになります」とご教示くださいました。
今回、御親修の為、授戒式もあわせて執り行われました。記念行事参詣の方に見守られながら、8名の方が授戒されました。
ご法話に続いて、特別加持が行われた後、高槻支院の年間行事の模様を映したスライド写真や動画が大型モニターに映し出されました。さらに記念セレモニーを行うために、山首上人さま、廣修上人に再登場いただき、開堂70周年記念ならびに廣修上人の信行道場入行を祝って2つのくす玉が割られたあと、支院を代表して子供会のお子さん二人から山首上人さま、廣修上人に花束の贈呈が行われ、拍手喝采となりました。
最後に、この日の記念行事を後世に残すために、本堂にて山首上人さまを囲んで記念写真を撮影してお開きとなりました。参詣いただいた方には記念品として「勇猛精進」のロゴをあしらったお供養入りのエコバッグが手渡されました。
当日は、コロナ禍そして雨模様の中にもかかわらず、各方面から大勢の参詣者にお越しいただき、盛大に開堂70周年記念行事を開催できたことは山首上人さまのお徳の賜物と感謝いたします。また、これから80周年に向けて一同力をあわせて精進することを誓いました。
参詣信者さんの声
○70周年の節目に岩田上人の製作というくす玉が下がり、お祝い華やかな賑わいを感じました。参加できたことに感動いたしました。
○御開山上人が大荒行初行成満の年に中島ご夫妻に高槻法灯の種を蒔かれてから70年。開堂からの時間の重みを感じました。
○支院の皆さまは、コロナ禍で制限のあるなか一生懸命に晴れ晴れしく御奉仕に励んでいられました。
○記念行事に参加させて頂いて、岩田上人が、いかに高槻の皆さんを、大切に思っておられるかを感じさせて頂き感激いたしました。
○支院行事の案内としてボーリング大会やキャンプの様子のスライドショーを見せて頂き、温かい心の交流を感じられたのが印象的でした。
○ご縁をいただき、今回高槻支院開堂70周年の荘厳なる式典に参列させていただきました。記念法要、授戒会、ご法話、催しと、どれをとっても素晴らしく、感動をいただきました。ご縁に深く感謝申し上げます。高槻の『槻』は欅の古称。欅は長寿、大木が特徴の一つ。高槻支院が今後も末長く、益々大きな法灯となって輝き、導いてくださることをお祈りして、感謝にかえさせていただきます。本当にありがとうございました。